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植木・園芸・造園をテーマとする道の駅。約3万平米の敷地には、「植木見本園」や庭園が広がる。三条市保内地区に古くから根付く造園文化に、気軽に親しめるのが魅力だ。

道の駅 庭園の郷 保内 ガーデニングシーズンには多くの客で賑わう

庭造りの魅力を満喫できる道の駅

三条市保内地区は、古くから造園業が盛んな地域。植木の販売や庭の施工を行う、造園・園芸業者が多数存在する。道の駅「庭園の郷 保内」は、そんな庭造りの文化に触れることができる施設だ。土産物売り場やカフェ、レストランがあるのはもちろん、最大の特徴は、約3万平米という広大な敷地の大部分を「植木見本園」と庭園が占めること。「植木見本園」には、約500〜600品目もの庭木や、色とりどりの花苗が並ぶ。庭園は、「和風庭園」や「キッチンガーデン」などの6つのテーマで構成。職人が手掛ける趣のある庭を、四季折々で堪能できる。また物販コーナーは、刃物の産地・燕三条の剪定鋏など、ガーデニング用品も充実。初心者はもちろん、本格的に庭造りを楽しみたい上級者まで楽しめる施設になっている。

「植木のまち」として発展した保内地区

保内は平野部が少なく、昔から信濃川や五十嵐川による水害が多い地域。「穂が無い」という言葉からその地名が付いたとも言われるほど、稲作には不向きな土地だった。その代わりに発達したのが、傾斜地を利用した植木産業だ。江戸時代、保内は幕府直轄地だった。代官に随行した村人が、江戸で庭木の手入れや接ぎ木の方法を覚えて戻り、広めたのが始まりとされる。さまざまな庭木が生産されてきたが、中でも保内の名を世に知らしめたのが「五葉松」だ。保内で育つ五葉松は、葉裏は白っぽく表は青々としている。そのコントラストの美しさから、「霜降り五葉」と呼ばれて人気を博した。現在は三条市の「市の木」にも指定され、シンボルとして市民から愛されている。

地元企業と共同開発したオリジナル商品「SOU(ソウ)」

「庭園の郷 保内」は、地元企業と共同したオリジナル商品の開発にも注力する。その一つが、2024年に発売した抹茶ケーキ「SOU(ソウ)」だ。洗練された四角い形と添えられた金箔が、高級感を醸し出す。統括バイヤーの渡邊貴大さんは、「保内らしさのあるお菓子を開発したいと思い、五葉松をモチーフにしました。一般的に松は針葉が2本ごとに束になっていますが、五葉松は5本で一束なんです。だから、スポンジケーキと羊羹を5層に重ねました。洋とも和ともいえるユニークなスイーツに仕上がったと思います」と説明する。開発にあたり、菓子の老舗「ヤマトヤ製菓」とお茶の老舗「星野園」の2社に協力を依頼。「コラボを通じて、地元の会社やお店のことも知ってもらいたいという想いがあります。手土産や贈り物として多くの人に親しまれる、三条の名物になればと思います」と、渡邊さんは力を込めた。

  • 道の駅 庭園の郷 保内
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生産者紹介

統括バイヤー:渡邊貴大
統括バイヤー渡邊貴大

佐渡市出身。県内の製菓専門学校を卒業後、神奈川県のレストランでパティシエとして働く。しかし、地元・新潟での農業体験をきっかけに、「もっと地域との距離感が近い場所で働いてみたい」という想いを抱き、佐渡市にUターン。地域おこし協力隊として、農業支援や地域特産品の開発に携わる。その後、県内の産直品が集まるセレクトショップの店長を経て、道の駅「庭園の郷保内」の統括バイヤーに就任。地産品の仕入れを行うほか、オリジナル商品やカフェメニューの企画開発を行う。渡邊さんは、「道の駅は、地域の情報を発信する役割を担っています。商品やメニュー自体を楽しんでもらうのはもちろん、それらを通じて、あまり知られていない地域の魅力も知ってもらえたら嬉しいですね」と笑顔で語る。

店舗詳細

店舗名称 道の駅 庭園の郷 保内
住所 新潟県三条市下保内4035