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【2024年9月】臨時休業について

県内有数の果樹産地として知られる加茂市の農家。自家栽培している米のもみ殻や有機質肥料を活用して、和梨やル・レクチェなどの果物を栽培している。

塩原久七農園 「見た目の美しさ」を大切にした果樹栽培

肥沃な土壌が広がる加茂市の果樹農家

県の中央部に位置する加茂市は、県内有数の果樹産地。市を流れる一級河川・信濃川の恩恵で、美味しい果物が育つと言われている。そんな加茂市の須田地区で、和梨を中心に栽培している果樹農家「塩原久七農園」。和梨、ル・レクチェ、桃、ぶどうなどの果物を栽培している。「うちの畑は河川敷にあるものが多いんですよ。信濃川が氾濫した際に、山から運ばれてきた栄養豊富な土砂が蓄積して、肥沃な土壌が形成されたと言われていますね」と語るのは、5代目・塩原一慶さん。もともとの土壌が持つポテンシャルが高いからこそ、肥料は必要最低限に抑えて、自然に任せた栽培を行っているという。また、加茂市の気候も果樹栽培にはメリットがある。「加茂市の気候は、風が少ないのが特徴です。風が少ないと病気が飛んでくる確率が低いため、果樹栽培に適していると思います。さらに、風で枝が擦れて果実を傷付ける心配も少ないですね」と、塩原さんは語る。

農家の個性が出る剪定作業

塩原久七農園では、美味しい果物を育てるために、一年を通してさまざまな作業をしています。中でも重要な作業は、冬から春にかけて行う「剪定(せんてい)」。「剪定は、農家ごとの個性が出やすい作業です。剪定によって、木の仕立て方も大きく変わってきます。うちでは、1つの幹から3本の枝を伸ばす『三本仕立て』にしています」と、塩原さん。「四本仕立て」よりもスペースに余裕ができるため、木の全体に太陽の光が当たりやすい。こうして太陽の光をたっぷりと浴びて育った果物は、甘くてジューシーな味わいに仕上がるという。「三本仕立ては、メリットは多いんですが、自分が作業するとなると難しいんですよね。枝の伸び方が複雑なんです。親父がやっている横で、見よう見まねで覚えていきました」と、塩原さんは笑う。

  • 塩原久七農園
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生産者紹介

5代目:塩原一慶
5代目塩原一慶

加茂市出身。代々続く果樹農家の5代目として生まれる。もともとは会社員として働きながら家業を手伝っていたが、2017年に就農して専業農家になり、2024年には中越加茂果樹部会の部会長を務める。現在は、父の代まで感覚で行っていた作業を数値化することで、より効率的に安定した収量を確保できる仕組みづくりを行っている。「昔ながらのやり方を受け継ぎながらも、もっと良くできる部分を探していきたいですね。チャンスは一年に一度だけなので、毎年最善を尽くしています」と、塩原さんは熱く語る。

店舗詳細

店舗名称 塩原久七農園
住所 新潟県加茂市大字五反田1075