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「柏崎市の農地を守りたい!」という思いから立ち上げた農業法人。さまざまな需要に応えられるよう、葉月みのりや新之助など約10種類の米を栽培している。

田村農産 黒姫山や八石山の麓で美味しい米を育てる

地元・柏崎に対する思いから誕生した農業法人

「田村農産」は、海と山に囲まれた柏崎市で、米・野菜を生産する農業法人。生産している農産物は、スーパーや直売所へ出荷されるほか、地元の学校給食にも使用されている。創業者の田村さんはもともと兼業農家だったが、中越沖地震を機に専業農家になることを決めたという。「中越地震・中越沖地震が立て続けに起こり、田んぼを辞めてしまう農家が多かったんです。地元の農地が減ってしまうのが悲しくて、辞めてしまった農家の田んぼを引き取っていました」と田村さんは語る。田村農産は、こうした「地元の農地を守りたい」という思いからどんどん農地を拡大し、2021年に法人化した。近年は地域貢献にも注力し、学生の校外学習やインターンシップを積極的に受け入れている。社長の三上さんは、「学生の頃から農業体験をすることで、農業や柏崎の魅力を知ってもらいたい。大人になっても柏崎で暮らしてくれる子が増えるとうれしいですね」と、若者への期待を胸にする。

さまざまな品種を栽培して、顧客の需要に応える

田村農産では、8月に収穫時期を迎える「葉月みのり」や、冷めても硬くなりにくい「ミルキークイーン」など、約10種類の米を生産。「いち早く新米を食べたい」「お弁当におすすめのお米がほしい」という、さまざまな需要に応えられるようにしている。「お客さんの中には、コシヒカリ以外のお米が食べたいという方もいらっしゃるんです。自分好みのお米を選べるように、できるだけ多くの品種を栽培しています」と三上さん。品種によって栽培しやすい環境が異なるため、それぞれの特性に合わせた圃場で作付けを行っている。また、美味しい米を育てるためには、稲を健康な状態に保つことが大切。シーズン中は毎朝すべての田んぼを循環して、稲の様子を観察しているそうだ。「昔から、『農家は楽をすればお金にならない』と言うもんで、しっかりと手間ひまかけて作るからこそ、みなさまに喜んでいただける美味しいお米に育ちます」と、田村さんは教えてくれた。

  • 田村農産
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生産者紹介

代表:三上 雅
代表三上 雅

農業大学校を卒業後、農機具メーカーや農業協同組合に勤務する。その後「農業をやりたい」という思いから、前職の取引先だった田村農産に入社。「実家が米農家だったこともあり、幼いころから農業に関わる仕事がしたいと思っていました。農機具メーカーからはじまり、最終的に現場にたどり着いた感じですね」と、三上さんは笑う。モットーは、楽しみながら働くことだという。「種まきから収穫まで、一連の流れを経験すると、やりがいが生まれます。自分が作った米や野菜を『美味しかった』と言ってもらえると、農業っていいなと思いますね」と、楽しそうに語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 田村農産
住所 新潟県柏崎市大字藤井1104