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加茂市で創業、1844年(天保15年)から続く老舗の米穀店。契約農家米を、「窒素ガス充填パック」で鮮度圧縮、食味も長持ち。こだわりの精米品質にリピーター多数。

金子米店 加茂市新町地区に江戸時代からお店を構える

米の産地・鮮度の良さにこだわる老舗米穀店

金子米店は、「北越の小京都」とも称される加茂市において、1844年(天保15年)に創業。コシヒカリや新之助など、様々な品種の米を取り扱い、「冷めても美味しい」と評判の老舗米穀店だ。地元の人々はもちろん、県外に住む加茂市出身者からの注文も多い。長く続く人気の秘訣は、産地へのこだわりと、鮮度の良さにある。食味に定評のある地元平野~中山間地域の米を、20件ほどの契約農家から直接仕入れるのだが、精米直後には、その鮮度を長く保つために、「窒素ガス充填パック」を用いる。これは、真空状態にした米袋に、食品の酸化を遅らせる窒素ガスを封入するというもの。これにより、通常は精米から1ヶ月程度で味が落ちてしまうのを、未開封であれば、2~3ヶ月もの期間に渡って、「精米したての美味しさ」が維持できるようになる。食味良く、鮮度も高く、つきたての美味しさが楽しめるのは、老舗米穀店ならではの提供力と言える。

精力的な商品開発、昔懐かしい加茂の味を手軽で簡単に

米の販売だけでなく、新商品の開発にも意欲的な金子米店。一つの例に、「しょうゆおこわセット」がある。県外ではあまり聞き馴染みのない「醤油おこわ」だが、これは、(長岡市を中心とする)中越地方の郷土料理であり、その名の通り、醤油で味付けされ、ほんのり茶色い見た目が特徴のおこわである。金子米店の位置する加茂市は、同じ中越地方に含まれ、同様に醤油おこわの文化が根付く。祝事・祭事においては、各家庭でも作られ、親しまれてきた郷土の味なのだ。「祖母の作る醤油おこわが大好きだった。ただ、一から材料を揃え、自身で作るのは少し面倒と感じていた」とは、金子米店・店主の奥さん。誰でも簡単に作れる方法を模索し、「しょうゆおこわセット」の商品化にこぎつけた。販売を開始して間もなく、今まで作ったことがなかった人にも、手軽で簡単と評判で、新たなお客さんの開拓につながった。「お客さんに喜んでいただける商品づくりを、精一杯考えながら、今後も様々なチャレンジに取り組みたい」と、店主の金子さんはその情熱を語る。

  • 金子米店
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生産者紹介

8代目店主:金子祐三
8代目店主金子祐三

加茂市出身。千葉県の大学で、経営やマーケティングについて学ぶ。大学卒業後は、東京のコンサルティング会社に1年間、セールスプロモーションの会社で3年間、共に営業職として勤めていた。2011年に、実家の金子米店を継ぐためにUターンし、2014年に8代目店主に就任。現在は、家族3人とパートさん1人で切り盛りしている。今まで、お店での販売がメインだったところを、販路開拓のために、都内の物産会への参加や、関東の道の駅でのイベント販売などを積極的に行ってきた。「地元の契約農家さんが減ってきていることに課題を感じている。販路拡大を通じ、米屋と契約農家の枠を超え、農業で生活できるような仕組みづくりを考えていきたい」と、意気込む。

店舗詳細

店舗名称 金子米店
住所 新潟県加茂市新町2-3-7