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自然豊かな上越市柿崎区で200年以上の歴史を持つ、地域密着型の酒蔵。古くから飲み手と真摯に向き合い、自分たちの信じた味わいを醸し続けている。

代々菊醸造株式会社 地元の人に愛される、ここでしか飲めない日本酒

多くは造らず、高品質を維持する信念

1783年(天明3年)創業の代々菊醸造は、古くから地域の人に愛されてきた、地元密着型の酒蔵だ。同蔵の日本酒は、大部分が地元で消費されるため、なかなか県外には出回らない貴重なもの。その理由は、生産量を抑え、品質を重視した酒造りにこだわっているためだ。多くの作業を、機械に頼らず手作業で行っている。中でも、もろみを搾る作業は「槽搾り(ふねしぼり)」という昔ながらの方法。槽と呼ばれる木枠の中に、布袋に入れたもろみをいくつも積み重ねて搾っていく。強い圧力を加えずやさしく搾るため、雑味のないクリアな口あたりに仕上がるという。袋にもろみを入れ、均等に圧力がかかるよう積み重ねていく作業は、造り手の高い技術を要する。加えて、搾り終えるまでに時間がかかってしまうため、酒を酸化させない工夫も必要だ。代々菊醸造は、小さい蔵ならではの手間ひまかけた酒造りで、ファンを獲得してきたのだ。

地元の湧き水を冠した代表銘柄

代々菊醸造がある上越市柿崎区は、標高993mの米山霊峰を望む自然豊かな地域。代表銘柄の「吟田川(ちびたがわ)」は、使用している湧き水から名付けられた。米山霊峰の中腹から湧き出ている天然水で、酒蔵からは車で30分ほどかかる場所に湧き出ているが、わざわざ足を延ばして汲みに行っている。時間と労力がかかる作業だが、その手間を惜しまないほど、代々菊醸造の酒造りには必要不可欠なもの。「吟田川の湧き水」は超軟水で、淡麗でスッキリとした口当たりながらも、しっかりとした味わいの日本酒に仕上がるという。実は、もともと使っていた地下水が枯れてしまい、ようやく見つけた納得できる水質の水であった。水不足という困難を経て出会った水は、さらなる品質向上へとつながった。

  • 代々菊醸造株式会社
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生産者紹介

杜氏:江村亮一
杜氏江村亮一

上越市出身。新潟県を発祥地とする、全国でも有名な杜氏集団「越後杜氏」の一人。その中でも上越エリアで発達した「頸城杜氏」として、地元上越でひたすら日本酒造りと向き合ってきた。「何度飲んでも飽きることのない、地元に愛される地酒を造っていきたい」と力強く語る江村さんからは、地元を愛する気持ちが伝わってきた。これからも、飲む人の笑顔を思い浮かべながら、代々菊醸造が目指す「淡麗旨口」の味わいを醸し続ける。

店舗詳細

店舗名称 代々菊醸造株式会社
住所 新潟県上越市柿崎区角取597