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新潟市南区旧月潟村にて、1921年(大正10年)に創業した歴史ある製麺所。乾麺から生麺まで、新潟県産の食材を活かした豊富な商品ラインナップが魅力。

入澤製麺株式会社 「佐渡産なが藻」や「弥彦むすめ」など新潟ならではの食材を使用

時代に合わせて変化した、100年続く製麺所

新潟市南区旧月潟村にある「入澤製麺」は、創業がなんと1921年(大正10年)という、長い歴史を持つ製麺所だ。当初は、そうめんを主体とした「乾麺」を製造していた。越後平野の広がる旧月潟村は、古くから米と小麦の「二毛作」が盛んで、そうめんの原料となる小麦粉が豊富に手に入ったという。昭和40年代になると、乾麺だけでなく「生麺」の製造も開始。冷蔵庫の普及で生ものの保存ができるようになったことから、生麺の需要が高まってきた頃だった。時代の流れによって移り変わる需要を敏感に察知できる社風は、100年以上続く歴史に裏付けられている。

小ロットだからこそできる多品目生産

「入澤製麺」の商品ラインナップは、乾麺のみで15種類ほどもある。生麺やその他の商品を合わせると、その倍以上だ。これだけ多くの商品数を生産できるのは、小さな工場だからこその少ロット生産が理由。乾麺を作る上で最も時間を要する「乾燥」の工程では、商品によって乾燥時間や湿度を変えなければならない。時間や湿度管理を徹底できるのも小さな工場の利点だろう。細やかな配慮の行き届いた小ロット生産は、全体的な品質の向上にもつながっている。

地産地消をテーマにした商品開発

「入澤製麺」が長い歴史を守り続けてこられたのは、同業者との差別化が大きな要因の一つだ。近年では「地産地消」をテーマに掲げ、新潟産の食材を活かした商品開発に力を入れている。例えば、佐渡近海で獲れる海藻の「なが藻」をつなぎに使った蕎麦や、弥彦産のブランド枝豆「弥彦むすめ」を練りこんだうどんなど。他にはない個性的な商品を数多く揃える。また、生麺においては、「新潟5大ラーメン」と呼ばれている「三条カレーラーメン」「燕三条系背脂ラーメン」「長岡生姜醤油」「濃厚味噌」「新潟煮干醤油」を商品化し話題に。これからもどんな商品が誕生するのか楽しみだ。

  • 入澤製麺株式会社
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生産者紹介

代表取締役:入澤康雄
代表取締役入澤康雄

100年以上続く「入澤製麺」の4代目として生まれる。都内の大学で経営学を学んだ後、隣町・三条市の問屋に3年間務めて経験を積む。1989年(平成元年)に「入澤製麺」に入社した後は、営業担当として力を発揮。「なが藻そば」や「枝豆うどん」など、新潟県産食材を使った商品展開にも積極的に挑戦した。2015年(平成27年)には、代表取締役に就任。「柔軟性が大切だと思っています。産地の方とご縁があると、生産品を自分たちの商品に生かせないか考えます」と語る入澤社長。一風変わった商品ラインナップは、入澤社長の柔軟な考え方と県産食材に対するリスペクトからきているように感じた。今後もさまざまな商品を生み出してくれるだろう。

店舗詳細

店舗名称 入澤製麺株式会社
住所 新潟県新潟市南区月潟273-1