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八海山を望む米どころ南魚沼市で米の加工品を販売している「株式会社めし徳」。豊かな自然が育んだもち米「こがねもち」を地元産の笹で一つ一つ包んだ「笹おこわ」は絶品!

株式会社めし徳 米どころ新潟の一企業として米業界を盛り上げていく

新潟県南魚沼発。手作りで米どころの味を届ける「めし徳」

美味しいコシヒカリの産地として有名な新潟県南魚沼で、米飯加工品を製造・販売する「株式会社めし徳」。代表の山崎さんは、同市の米飯加工場にて14年間勤めた後、2011年に近隣の割烹料理屋を改装し、「めし徳」として独立する。しかし、前職の取引先からは、同氏の高い技術力を惜しむ声が挙がっていた。その米飯加工場が人の手を離れることになると、山崎さんは周囲の協力を得て、工場跡地へとめし徳を移転した。現在は、笹おこわや独自の製法で特許を取得しているアルファ化米などを製造し、近隣のイベントや小学校への納入、音楽フェスやマラソン大会にも提供している。また、京都の高級料理屋から製造委託を受けたり、有名企業と連携してギフト商品を開発するなど、その美味しさは折り紙つきだ。

地場産原料をふんだんに使用した自慢の笹おこわ

新潟県南魚沼は、標高1,778mの八海山がそびえ立つ豪雪地帯。冬の大雪は、春になると土壌の栄養と共に溶け出し、越後平野の河川に流れ出す。この八海山が生み出した伏流水で、新潟県産のもち米「こがねもち」をふっくらと炊き上げたのが、めし徳の看板商品である「笹おこわ」だ。手摘みした地元産の笹を使用し、経験豊富なベテランスタッフが、一つ一つ手作業で包んでいる。数あるテイストの中でも一番の人気は、定番の「五目おこわ」。椎茸の風味を生かしたどこか懐かしい素朴な味付けは、何個でも食べたくなる美味しさだ。他にも、国産の鶏肉とごぼうをふんだんに混ぜ込み、実山椒を加えピリッとパンチを効かせた「鶏ごぼう笹おこわ」や、自然な色味にこだわり、小豆の煮汁で色を付けた「赤飯笹おこわ」も、年代問わず大好評。お祭りや祝い事、親族が集まる時などに、おこわを食べる風習がある魚沼地域では、特に人気を得ている。

特許取得。乾燥米飯「アルファ化米」を製造

株式会社めし徳の代表である山崎さんは、長岡市にある米飯加工企業と連携し、特許「低電解質感想α化米の製造方法」を取得。「アルファ化米」の製造にも取り組んでいる。「アルファ化米」は、乾燥米飯のことであり、水を注ぐと食べられる状態に戻る。乾燥状態で保存可能期間が長く、衛生面に優れていることから、非常食や登山時の食糧として利用される。中越地震を始めとする大地震や大雨、大雪といった災害に見舞われた新潟県では、特に人気を集めている。原材料は米と水のみで、食物アレルギーを持つ人や疾病患者、宗教により食事が制限されている人など、どんな人でも食べられることも大きな注目ポイント。バリアフリーで国際的といわれ、自治体などの備蓄食や非常食としても使用されている。そんな万能食品の「アルファ化米」を製造するめし徳は、近隣に位置する大学院大学「国際大学」と協力し、留学生に米飯加工品と振る舞うといった活動にも参加。一地方である新潟から、外国市場への輸出を視野に入れ、事業を展開していく。

  • 株式会社めし徳
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生産者紹介

代表取締役:山崎 徳男
代表取締役山崎 徳男

もともとは自動車製造会社に勤めていたが、縁があり米飯加工企業へと入社した山崎さん。南魚沼市の工場にて工場長を務めた後、2011年に「めし徳」として独立。2018年1月に法人化し、笹おこわやアルファ化米の製造に注力してきた。山崎さんは、国内の米消費量が減少傾向にある昨今、県内の米穀生産者、関連会社、行政などが一致団結し、米どころ新潟の未来を作っていくことが重要と考えている。「新潟県の一米飯加工業者として、こだわりの商品を全国に発信し、米業界全体を盛り上げていきたい」と語る。

店舗詳細

店舗名称 株式会社めし徳
住所 新潟県南魚沼市浦佐5716-4