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日本一のニット産地「五泉市」に拠点を置く「シルクニットKAWANO」。五泉ブランドの価値を世界へ伝えるため、高度な技術と優れたセンスで上質なニット製品を生み出す。

シルクニットKAWANO 五泉発。時代を切り開くシルクニットのパイオニア

絹産業を盛り上げるべくニットの製造・販売に挑戦

シルクニットKAWANOは、日本有数のニット産地として全国で知られている五泉市で、絹(シルク)の製品を主に製造・販売している。五泉市は、今でこそ世界でも認められるほどの編み物技術を持っているが、昭和初期までは織物業が盛んな地域であり、特に絹織物の産地として発展していた。しかし、洋服の普及に伴い着物の需要が減少したことや、戦争で大きな被害を受けたことから、織物産業は徐々に衰退。当時、五泉市で繊維機器の販売会社に勤めていた河野良雄さんは、どうにか状況を改善できる方法はないかと考えた。そこで、同市の特産品であった「絹」で洋服を作れないかと考え、1977年に独立して起業。その後は、織物工場の協力を受け、1983年に日本で初となる絹の編み物を開発した。これが「シルクニットKAWANO」の始まりである。

優れた吸湿・放湿性を持ち「生きている糸」とも呼ばれる絹

シルクニットKAWANOが手掛ける製品の象徴とも言える「絹」は、蚕の繭(まゆ)から生成される天然繊維で、「吸湿・放湿性に優れている」という秀でた特徴を持つ。絹の衣服は、着ている人が汗をかいてもすぐに乾くが、適度な水分を繊維の中に留めるため、心地よい肌触りが長く続く。まるで呼吸をするような働きから「生きている糸」と比喩される。また、繊維の隙間に空気が多く含まれており、肌に触れると温かみを与える。さらに、体温を逃がさずに温かさを維持。以上の卓越した3つの性質(吸湿・放湿・保温)を持つことから、絹は特に登山愛好家から支持を得ているという。

高度な技術と優れたセンスが織りなす上質なニット

日本有数のニット産地として知られ、婦人ニット製品においては日本一の出荷量を誇る五泉市。その特徴の一つに、地域内で糸の染色から編立、縫製など、製品の完成までを一貫して行える体制が、日本で唯一整っていることが挙げられる。長い歴史の中で培った高度な技術によって生産されたニットは「五泉ニット」というブランド名で知られ、確かな品質が保証されている。「シルクニットKAWANO」が担当するのは、企画・編立・仕上げの3工程。まず、製品の色、柄、デザインを企画立てし、編機を作動させるためのデータを作成する。編立し、出来上がった生地は、裁断・縫製等の専門業者による作業を経て、仕上げの工程に入る。ボタンやタグなどを取り付け、寸法や品質を確認後、製品として完成。シルクニットKAWANOが手掛けるニットは、きれいで崩れにくいシルエットやさらりとした手触り、好みの別れにくいデザインなどが年齢を問わず好評で、贈答にも多く利用されている。

  • シルクニットKAWANO
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生産者紹介

取締役 営業部長:河野 秀明
取締役 営業部長河野 秀明

専門学校を卒業後、IT関係の企業に勤めていたが、知人である五泉ニット工業協同組合員の影響もあり、株式会社カワノへ入社。父が創業した若い会社だったため、分からないことは、自分で一から調べなければいけないことが多かった。老舗の工場が経験則でやってのける仕事を、学びながらコツコツとこなす必要があり、とても苦労したという。同ニット組合からの指導も受け、人一倍多くの経験を積んできた。「日々技術の向上に努め、さらに上質な製品を作り続けていくことで、五泉ニットの魅力をより多くの人に届けたい」と語る。

店舗詳細

店舗名称 シルクニットKAWANO
住所 新潟県五泉市太田1-9-31