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50年以上に渡って桃を生産してきた石田フルーツガーデン。自然由来の有機肥料にこだわり、果樹を健康的に育てる。実る果実は濃厚な甘味が特徴で、熱烈なファンが多い。

石田フルーツガーデン 5月上旬に見頃を迎える満開の桃。最も発育のいい花に果樹を実らせる

50年以上に渡って桃を生産してきた人気の農家

三条市にある石田フルーツガーデンは、桃を中心に栽培する果樹園だ。先祖代々この地域にて農業を営み、米やアスパラ菜、小松菜、ナス、トマトなどを生産してきた。果樹栽培を始めたのは1970年頃。当初は、地域で古くから栽培される和梨やぶどうも育てていたが、人気の桃だけに生産を絞った。現在は、県外でも人気上昇中の洋梨「ル・レクチェ」も栽培。長年の果樹栽培経験を生かし、上質な果実を収穫している。生産した果物は青果市場や地元の直売所へ卸すほか、少量ではあるが直接販売にて提供。特に、農場やネットでの販売は、樹上にて食べ頃直前まで熟させてから出荷するため、毎年何度も購入する熱烈なファンが多い。

肥沃な土壌が果樹栽培に最適な三条市

石田フルーツガーデンのある三条市は、「燕三条」の名前で全国的にも知られる洋食器産業の町。それだけではなく、新潟県では果樹の栽培地帯としても有名だ。工場集積地区から離れた市北部には、信濃川と中ノ口川に挟まれた土地がある。この2河川はたびたび氾濫を繰り返し、山から運んできた栄養を周囲に堆積した。そのため、この一帯は肥沃な土壌を形成しており、古くから果樹の栽培適地として梨が生産されている。近年は、ぶどうや桃といった人気の高い果物も栽培されるようになり、さらに果樹地帯としての存在感を表してきた。

自然の力を利用した土作り

石田フルーツガーデンは畑の土作りにこだわりを持つ農家だ。使用する肥料は、自然由来の米ぬか・もみ殻・魚粉・ジャガイモでんぷんの4種類。有機肥料は時間をかけて土壌内の微生物に分解され、植物が吸収できる栄養分へと変化する。果樹の成長はゆっくりとなるため、果実は長い時間を樹上で過ごし、じっくりと熟成していく。食べ頃に収穫すれば、他では味わえないほど濃厚となっているのだ。
また、石田フルーツガーデンでは除草剤を使わず、畑に生える草をあえて大きく育てる。雑草は土の栄養を吸ってしまうが、空気中から窒素を吸い込んで自らを成長させる性質を持つ。そのため、果物が実る直前に刈り取って土の中へ混ぜ込めば、天然の肥料として作用してくれる。

  • 石田フルーツガーデン
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生産者紹介

代表:石田 聡
代表石田 聡

三条市出身。加茂農林高校にて農業を学んだ後、新潟大学へ入学。農学部にてバイオ科学を専攻する。卒業後は実家へ戻って就農。父が始めた桃栽培に取り組み、現在は30年以上の栽培経験を持つ。管理している果樹は、桃だけでも約600本。すべての木に摘蕾(てきらい)・摘花・摘果作業を施すためには各2~3週間もかかる。地道な作業の積み重ねが生み出す果実は、とても濃厚な味わいが人気。石田さんは購入者の喜ぶ顔を見ることがなによりの楽しみだという。

店舗詳細

店舗名称 石田フルーツガーデン
住所 新潟県三条市大島165