毘沙門堂本舗
新潟県長岡市 店舗カテゴリ:食品製造・加工長岡市栃尾の名物「栃尾の油揚げ」を販売する名店。豆乳にこだわることで、豆の味をしっかりと感じる口溶けの良い油揚げを提供している。濃厚な味わいのおぼろ豆腐も人気。
ジューシーな豆汁が溢れる「栃尾の油揚げ」
長岡市栃尾地区に店を構える「毘沙門堂本舗(びしゃもんどうほんぽ)」は、大豆と真摯に向き合いながら油揚げや豆腐の製造・販売を行なっている。江戸時代に誕生したと言われている、地元の名物「栃尾の油揚げ」が看板商品。代表・星知弘さんは、「栃尾の油揚げというと、『ジャンボサイズの油揚げ』というイメージが定着していますが、毘沙門堂本舗のポイントはそこじゃないんです。いかに豆の味わいを感じられるかにこだわりながら、昔ながらの製法で作っています」と、力強く語る。常連客からは、「しっとりとしていて、冷めても美味しい!」「豆の味が濃い」と評判だ。その秘密は、油揚げの土台となる「豆腐作り」にある。星さんは、「濃度が高い豆乳を使用しているため、一般的な油揚げに使用する豆腐よりもずっしりと弾力に仕上がるのだと思います。そのため、油で揚げても大豆の風味が飛ばず、噛むとジューシーな豆汁が溢れます」と、教えてくれた。こんがりときつね色に揚がった油揚げは、串に刺して油を切るのもこだわり。「串に刺すので穴が空いてしまうんですが、油が早く切れるんですよ。あとは、お客さんへのパフォーマンスとして、やっている部分もあります」と、星さんは笑う。店の窓からは油揚げを揚げている様子を見られるようになっており、ライブ感のある演出は多くの客を楽しませている。
トチオンガーセブンと共に、栃尾を全国に発信
代表・星さんは、長岡市栃尾のローカルヒーロー「トチオンガーセブン」としても活動している。トチオンガーセブンとは、「毘沙門堂本舗」の油揚げ職人・星狐太郎が、狐の神・トチオンガーと融合した、狐の顔をしたヒーロー。肩には栃尾の油揚げがデザインされている。星さんは、子どもの頃から特撮ヒーローに憧れており、「昭和の特撮ヒーローを、現代の子どもたちに見せたい」という夢を叶えるべく、生み出したという。キャラクターデザインや衣装製作も自ら手がけており、その情熱と行動力には脱帽だ。「栃尾にいながら夢を叶えていく姿を見せることで、子どもたちに希望を与えられたらうれしいです。『トチオンガーセブンなんてやってるけど、油揚げの味は大したことないね』と言われないよう、本業のほうも手を抜かずに本気でやってますよ」と、星さんは熱く語る。油揚げやおぼろ豆腐のパッケージにはトチオンガーセブンがデザインされており、店の看板キャラクターとしても一役買っている。
生産者紹介
代表星 知弘
長岡市栃尾出身。東京で営業マンをしていたが、28歳の頃に実家の油揚げ店を継ぐためUターン。「東京で働いていたとき、居酒屋で栃尾の油揚げを食べたんです。昔から親しんでいた味とあまりに違いすぎて、なんとかしなきゃと思ったんですよね」と、当時の思いを語る。また、子どもの頃から特撮ヒーローが大好きな星さん。「子どもたちに夢と希望を与えたい」と、長岡市栃尾のローカルヒーロー「トチオンガーセブン」としての顔を持つ。脚本・出演・衣装や舞台セットの製作まで自分で行い、数々の映像作品を手がけている。「栃尾を拠点にしてやることに意味があると思っています。トチオンガーセブンと共に、栃尾の油揚げを全国に発信していきたいですね」と目を輝かせながら語る。
店舗詳細
店舗名称 | 毘沙門堂本舗 |
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住所 | 新潟県長岡市北荷頃1121-5 |