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今年も「ル・レクチェ」解禁!出荷が始まりました

米の名産地と知られる、十日町市川治地区の農業法人。「魚沼産コシヒカリ」を中心に、もち米やそばの実を栽培している。自社製造の「杵つき餅」や「生そば」も人気商品。

妻有工房かわきた 河岸段丘に沿って作られた田んぼ

豊かな水源に恵まれた川治地区の農業法人

妻有工房かわきたは、県内有数の米どころである十日町市川治地区の農業法人。新潟三大コシヒカリとして知られる「魚沼産コシヒカリ」を中心に、もち米やそばの実などを栽培している。もともと、地元の米農家が集まって結成した生産組合だったが、2002(平成14)年に「妻有工房かわきた」として法人化。このタイミングで、「杵つき餅」や「生そば」の一貫生産体制を整え、加工品の製造にも注力するようになった。そんな妻有工房かわきたの農地がある川治地区は、昼夜の寒暖差が大きい中山間地。付近には、川治川(かわじがわ)と羽根川(はねがわ)という2本の川が流れ、ミネラル豊富な雪解け水に恵まれている。米づくりを行うのは、河岸段丘に沿って作られた田んぼ。米の栽培に適した地形と清らかな山の水を活かして、強い粘りとコクのある甘みのコシヒカリを生産している。

厳選した種もみから育てた米

妻有工房かわきたの米づくりは、種もみから苗を育てる「育苗」からスタートする。まず行うのが、塩水に種もみを浸けて、質の良いものを選別する「塩水選(えんすいせん)」という作業。「悪い種もみは塩水に浮いてくるので、沈んだものだけを使用します。このひと手間が、美味しいお米を育てるために大切なんですよ」と、代表・遠田紀史さんは語る。厳選した種もみは、温度管理した水に7〜10日ほど浸して発芽を促進。発芽してすくすくと育った苗は、田植えの時期までビニールハウスで大切に管理する。種もみからこだわって丁寧に栽培することで、米本来の美味しさを届けることができるという。

風味豊かな味わいが自慢の「生そば」

そばの実の栽培から製造まで、自社で一貫して行っている「生そば」。香り高く、のど越しの良さが自慢だ。美味しさの秘密は、玄そばの状態で保管して、製造のタイミングで製粉していること。「大きな石臼でゆっくりと挽くことで、熱がこもらずにそば本来の風味を逃さず製粉できます」と、遠田さんは語る。つなぎには、「布海苔(ふのり)」という海藻を煮溶かしたものを使用。これは、魚沼地方で古くから親しまれる郷土そば「へぎそば」にも使われている。かつて織物産地として栄えた魚沼では、織物の糊付け用の布海苔をそばに練り込んだそう。布海苔を使ったそばは、「ツルッとしたのど越しと、独特のコシを楽しめる」と評判だ。

  • 妻有工房かわきた
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生産者紹介

代表:遠田紀史
代表遠田紀史

十日町市出身。24歳の頃、当時父親が代表を務めていた「妻有工房かわきた」に入社した。「農業は、天候に左右されるし、栽培方法も無限にあります。そこが農業の難しさであり、魅力でもありますね。毎年やっていく中で、その奥深さに惹かれていきました」と、遠田さん。米づくりで好きな作業について、「稲刈りも捨てがたいですが、やっぱり田植えが好きですね。土の色・水の色・苗の色のコントラストがきれいで、その景色を見るのが好きなんですよ」と微笑む。

店舗詳細

店舗名称 妻有工房かわきた
住所 新潟県十日町市川治4209