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長岡市栃尾地域の農家。夏は茄子、秋冬はさつまいもなど、さまざまな野菜を自然栽培で育てる。一番人気は枝豆。独自品種の「世界一」は、毎年購入するリピーターも多い。

刈屋さんちの安心野菜 目の前に山がせまる、自然豊かな土地

野菜の力を尊重する農家

「刈屋さんちの安心野菜」は、長岡市の内陸部、栃尾地域の山間にある農家だ。代表の刈屋高志さんが一人で営んでいる。子どもから高齢者まで、すべての人に安心して食べてもらえるような野菜を作りたい。そんな想いから、その名を付けた。農業を行うのは、祖父母から引き継いだ田畑や休耕地。川の最上流に位置するため、綺麗で豊富な水の恩恵を受けられるという。その環境の中、農薬や肥料を一切使わない自然栽培で作物を育てる。「夏は茄子・トマト・ズッキーニ、初秋は枝豆、秋冬は人参・大根・さつまいもなど、一年を通してさまざまな野菜を育てています」と、刈屋さん。地元直売所や自社ECで販売するほか、飲食店や東京の小売店にも卸している。野菜作りで大切にしているのは、野菜を「育てない」ことだという。「野菜も生き物なので、自分で生きる力があるんです。だから野菜の力を尊重して、『育てる』のではなく『育つのをサポート』する意識で取り組んでいます」と、刈屋さんは語る。

ここにしかない独自品種「世界一」

「刈屋さんちの安心野菜」が作る野菜で一番人気なのは、畑全体の7〜8割を占める枝豆だ。「肴豆」と「世界一」の2品種を育てている。「世界一」は、刈屋さんしか作っていない独自の品種だという。「祖母が隣の谷の人から『世界一美味しい豆だから植えてみろ』と種をもらったんです。長い年月をかけて種どりしていく中で、他にはない不思議な味わいの枝豆になりました」と、刈屋さんは説明する。食べた人からは「一粒ごとに味が変わって面白い」「癖になる美味しさ」といった声が寄せられ、年々リピーターも増えている。

昼夜の寒暖差が育てる、旨味の強い枝豆

刈屋さんが作る枝豆の美味しさの秘密は、盆地特有の大きな寒暖差にある。一般的に植物は、昼間に光合成をして作り出した養分を、夜間に実の中に蓄える。気温が下がるほど、養分は消耗されずに溜め込まれるので、より旨味と甘みが強い枝豆に育つのだ。さらに、寒暖差により朝露も発生する。「朝露が枝豆の葉を潤し、自ら水分を補給できるので、みずみずしく育ちます。高品質な黒豆で有名な、丹波地域と同じような環境なんですよ」と、刈屋さんは教えてくれた。

  • 刈屋さんちの安心野菜
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生産者紹介

代表:刈屋高志
代表刈屋高志

新潟市南区出身。東京の大学に通いながらNPOで働く。母の実家がある栃尾地域を訪れた際、後継のいない田畑が増える状況に危機感を覚える。その後、中越地震被災地の復興支援員になり、現地に足を運びながら精力的に活動を行う。その中で「後継がいないなら、自分がやろう」と考え、2011年に弟と組んで、就農。休耕地の開墾から始めた。しかし、一年目から水害で畑が流されたり、自然栽培に取り組むもうまく育たなかったりと、順調とは言えなかった。そんな状況も、試行錯誤して乗り越えるのが楽しかったという。徐々に刈屋さんの野菜のファンは増え、毎年多くの注文が入るまでになった。「これからも美味しい野菜を作るのはもちろん、もっと地域のことも知ってもらえるよう発信していきたいです」と、刈屋さんは笑顔で語る。

店舗詳細

店舗名称 刈屋さんちの安心野菜
住所 新潟県長岡市栃堀2885-6