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聖籠町にて和梨や西洋梨、ぶどうを栽培する観光果樹園。自然に優しい農業を目指し、有機質の堆肥を活用している。果汁たっぷり、ジューシーな果物は幅広い世代から好評だ。

半五郎 直売所に並ぶぶどうは売り切れ必至

約30品種のぶどうを栽培する果樹農家

聖籠町は、県内屈指の果樹栽培が盛んな地域。初夏から秋にかけて、さくらんぼや梨、ぶどうなどの収穫体験ができる観光果樹園が多い。半五郎は梨とぶどうを栽培している農家。主力のぶどうは、シャインマスカット・巨峰・クイーンニーナなど、定番からめずらしい品種まで30種類ほどを手がけている。どれも大粒で、みずみずしくてジューシーな果肉が魅力だ。シーズンになると、敷地内の直売所は大賑わい。地元民はもちろん、県外のファンも買い求めに来るという。また、小学生を対象にした「ぶどうのもぎ取り体験授業」も人気。13代目・伊藤光洋さんは、「子どもの笑顔はやりがいになりますね。体験を通して、地元の農業に興味を持ってもらえれば嬉しいです」と、語る。

有機質肥料を活かした栽培

半五郎が目指すのは、自然や作物に優しい農業。そのため、有機質の堆肥をたっぷり使用している。たとえば、稲わら。果樹の根元に稲わらを敷くと、年月とともに自然と土に返っていき、土壌中の微生物の棲家となる。結果、微生物が活性化し、作物が育ちやすいふかふかの土に仕上がるのだ。また、13代目・伊藤さん曰く、肥沃な土にはミミズが棲みつくという。「ミミズが良い仕事をしてくれるんです。作物の成長に必要な栄養分を分解してくれるんですよ」と、教えてくれた。

みずみずしい果実の秘密は、徹底した水管理

13代目・伊藤さんの自宅があるのは、果樹園から車でわずか3分ほどの場所。管理する上ではとても近い距離に思えるが、伊藤さんにとっては移動時間の3分ですら惜しいという。「いつも果物のことを考えているから早く会いたいんです。だって、心配なんですもん。元気かな?水は足りてるかな?って。果物と遠距離恋愛している感じですね」と、笑う。そのため、毎年春から秋にかけては、圃場のすぐそばの事務所に寝泊まりしているそうだ。日々の手入れの中で特に徹底しているのが、水の管理。「果樹って水が不足すると、自分の樹の実から水分を吸収しちゃう習性があるんです。そんなことは絶対あってはならない!実がブヨブヨになっちゃいますよ」と、伊藤さん。常に地面の乾燥具合や、葉の健康状態を観察して、適切な量の水を与えているという。だからこそ、ハリのあるみずみずしい果実に育つのだ。

  • 半五郎
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生産者紹介

13代目:伊藤光洋
13代目伊藤光洋

聖籠町にて農家の長男として生まれる。31歳の時、13代目として就農。「聖籠町はフルーツ大国なんて言われていますが、ほかの地域と同じく農家離れが深刻です。若者の力が必要不可欠ですよ」と、語る。そんな伊藤さんは、同世代の農家に声をかけ、「フルーツビレッジ」と称した生産組織を設立。梨の圃場を共同で管理し、地元農業の活性化、美味しい果物作りを追求している。「農業は育てる環境や栽培法など、科学的に証明されていないことがまだまだ多い。だから面白いんですよ!日々手探りですが、農業界にミラクルを起こすためにも頑張りますよ」と、熱い眼差しを見せた。

店舗詳細

店舗名称 半五郎
住所 新潟県北蒲原郡聖籠町二本松正庵1014