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日本有数の産地、南魚沼市八色原地区でスイカを栽培する農家。雄大な山々がもたらす雪解け水を豊富に含んだジューシーな果実は、県外のリピーターからも人気を集めている。

和田農場 スイカ栽培に最適な「水はけの良い土壌」で育む

県外客からも支持が強い、八色産スイカ

南魚沼市で農業を営む和田農場。農地が位置するのは、霊峰八海山を含む越後三山に囲まれた盆地だ。それらの山々がもたらす、ミネラルをたっぷり含んだ雪解け水を活かして、コシヒカリとスイカを生産している。中でも主力はスイカ。栽培しているのは、全国的にも産地として名高い八色原(やいろはら)地区で、スイカ栽培に最適な条件が揃っている。その条件の一つが、盆地特有の「昼夜の寒暖差」。気温が高い日中はたっぷりと光合成をし、一気に冷え込む夜間は根をしっかり下ろして休める。これこそが、糖分を実にため込み、品質の高いスイカに育つ秘訣である。その糖度は一般的なものよりも高く、13度以上になることもあるとか。同農場の直売所では、毎年シーズンになると地元民で大賑わいだ。「和田さんのスイカはどこりよりも美味しい」、「今年も食べたくて買いに来たわ」という声が多い。その評判は県外にも広がり、関東地方のリピーターも増えているという。

安心・安全に気を配る、手間暇をかけた栽培

和田農場の最大のこだわりは、「自然環境とからだにやさしい栽培」。水田もスイカ畑も、化学肥料は極力減らしている。除草剤もほとんど使用していない。そのため、春から夏にかけては雑草との闘いになるとか。生えてくる雑草は、人の手だけで地道に除草を行うことになる。時期によっては、除草作業だけで1日が終わることもあるという。代表の和田さんは、「生い茂る雑草を見ると途方に暮れます。とても手間ですが、安全で美味しい作物を食べてもらうためには弱音は吐けません」と語った。手間といえば、スイカの場合は摘果作業も欠かせない。スイカがまだ幼いうちに、間引くことで、残された果実にのみ栄養を行き渡らせるそうだ。努力を惜しまないからこそ、体にやさしく、栄養価の高い作物が育つのである。

  • 和田農場
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生産者紹介

代表:和田民雄
代表和田民雄

南魚沼市にて米農家の長男として生まれる。加茂市の農業高校を卒業後、地元に戻って就農。1990年代半ば、八色原地区でスイカの生産を行っていた親戚の他界がきっかけで、スイカ栽培を引き継ぐ。以来、勉強会に参加し、美味しいスイカ作りを追求。今や多くのリピーターに支持される農場に成長したにもかかわらず、「農業は競争。現状に満足せず、どこよりも高品質なスイカを作っていきたい」と、謙虚な姿勢を忘れない。

店舗詳細

店舗名称 和田農場
住所 新潟県南魚沼市芋赤348