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岩船郡関川村に店を構える「相馬鮮魚店」。鮮魚店からはじまり、仕出し、割烹、加工品販売と、時代に合わせて柔軟に変化してきた。先代から変わらぬ味わいを守り続ける。

相馬鮮魚店 やさしい笑顔で迎えてくれる、相馬さんご夫婦

関川村で古くから愛される「相馬鮮魚店」

新潟県の北部に位置し、山形県置賜地方に隣接する関川村。多くの山々に囲まれ、日本有数の清流「荒川」が流れる自然豊かな土地だ。相馬鮮魚店は、そんな関川村で1960年に創業した。時代の変化やお客からの要望により、仕出しや宴会場に特化するようになったという。「昭和の終わりにかけて、地元の料理屋で結婚式を挙げる家が多くなっていました。相馬鮮魚店でも、たくさんの地元の方にご利用いただきました」と語るのは、2代目・相馬公洋さん。現在では、相馬さんと奥様・敬子さんの2人で店を切り盛り。最近は、「鮭の味噌漬け」や「焼漬け」など、加工品の販売に力を入れている。

老舗鮮魚店が挑戦するネット販売

現在販売している加工品は、結婚式をはじめとする祝いの席で提供していた料理。引き出物にも使われていたことから、次第に全国各地から注文が入るようになったそう。村を離れた人にとっても、食べると故郷を思い出す懐かしい味だ。「電話で注文をいただく際に世間話できるのも大切な時間ですね」と、敬子さんは語る。一方で、2020年からはネット販売にも挑戦しているという。「電話やFAXでの注文方法を残しつつも、ネット販売を通じて、若い世代の方にも手に取ってもらいたいと思いました」と語るのは、相馬さん。関川村に帰省せずとも、相馬鮮魚店の商品を食べて故郷を懐かしんでほしいと笑顔を浮かべる。

オリジナルブランド「緋美一徳」に込めた思い

鮮魚店からはじまり、仕出し、宴会場、加工品販売と、時代の変化に合わせて柔軟に対応してきた相馬鮮魚店。ネット販売を開始したタイミングで、「緋美一徳(ひみいっとく)」というオリジナルブランドが誕生した。ブランド名には、2代目・相馬さんの父である初代・徳治さんの名前が込められている。「昔から地元の方々に愛されてきた先代の味を、これからも提供していきたいですね。先代の『徳』の字は必ず入れたいと思っていました」と、相馬さんは語ってくれた。これからも、古くから愛され続ける味を全国に届けていく。

  • 相馬鮮魚店
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生産者紹介

2代目:相馬公洋
2代目相馬公洋

岩船郡関川村出身。父・徳治さんが創業した「相馬鮮魚店」の2代目として生まれる。もともと家を継ぐ思いがあったという相馬さんは、調理科のある高校に進学。その後、東京の調理専門学校に通ったのち、新潟の日本料理店で4年間修業。一通りの技術を身につけ、地元に戻り家業に入る。近年では、若い人にも商品を手に取ってほしいと、ネット販売を開始。「電話での受注も大切にしつつ、手軽に利用できるネット販売で、より多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と相馬さん。今後も、先代から受け継いだ味を守りながら、世代を問わず愛される料理を届ける。

店舗詳細

店舗名称 相馬鮮魚店
住所 新潟県岩船郡関川村関川村下関43-3