和泉果樹園
新潟県新潟市南区 店舗カテゴリ:果樹園人と環境に優しい昔ながらの農法を貫く和泉果樹園。「当たり前のことを丁寧にやること」が美味しさの秘訣
「和梨・洋梨」専門の歴史ある果樹園
新潟県白根地区で果樹栽培を行っている和泉果樹園。ここ白根地区は、農産物の栽培が盛んに行われている地域で、特に果樹園が多い。信濃川の上流から数百年をかけて運ばれた土が堆積して形成された土壌は非常に肥沃で良質な果物が実る。和泉果樹園ではこの恵まれた白根の土を生かしながら100年にも渡って、和梨と洋梨を専門に栽培を行ってきた。和梨は毎年8月に収穫の始まる幸水から、晩成品種の新興まで幅広く作る。洋梨は、今や新潟冬ギフトの定番ともいえる「ル・レクチェ」を栽培している。
和泉果樹園が特に力を入れて栽培している「ル・レクチェ」。元々はフランスで栽培が行なわれていたが、育てるのが非常に難しく今では「幻の洋梨」と呼ばれている。ル・レクチェ栽培発祥の地として知られる白根地区の中でも、早くから栽培技術の確立に取り組んできた和泉果樹園。とても繊細な果実に、3代目を務める和泉栄さんは試行錯誤の連続だったという。ル・レクチェは追熟に40日間もの時間を要し、この期間の品質管理が非常に難しい。数年かけて技術を確立し、今では毎年早期売切れになるほどの人気を獲得している。
土を生かす昔ながらの農法
和泉果樹園では、白根の肥沃な土壌を生かすため、菜種やもみ殻などを使った有機肥料を与えている。化学肥料は確かに便利ではあるが、土そのものが持っている地力が失われてしまうのだという。また除草剤などは一切使用しない。環境に配慮することが結果、梨にも人にも安全で優しいからだ。
和泉さんは長年の経験から「膝」で土の良し悪しを判断する。良い土は保水性が良く、空気をよく含んでいるため柔らかい。その柔らかさを膝で感じ、土の状態を見極め、適切に手を加えているのだ。和泉さんは、農作物の栽培は“カンピューター”を働かせることが大切だと笑顔で話す。今までの成功と失敗の経験を自分の中に蓄積し、常に自然と対話しながら丁寧な栽培を行っている。
近頃では、新潟の梨を全国に広めるため、また1年を通して、その味わいを楽しんでもらうため、梨を使った炭酸ジュースやフリーズドライ食品などを試作中。お客さんに、より喜んでもらうため新しいことにも積極的にチャレンジしている。
生産者紹介
代表和泉 栄
新潟市白根地区生まれ。農業高校を卒業後、19歳で家業の和泉果樹園に入る。3代目として梨作りに邁進するも、当時は失敗ばかりだったという。自分が納得できる果実ができるまで10年以上かかり、50歳頃やっと自信がついてきたと話す。しかし、失敗しながら覚えたことは、現在の和泉さんにとってかけがえのない財産だという。今までの失敗と経験を自分の中に蓄積し、自然と対話しながら受け継がれてきた木を大切に育てる。今では土を踏めば膝で土の状態が分かるベテラン果樹園主だ。現在は一年を通して美味しい果物を食べてもらうために、加工業にも力を入れている。地元の学生が企画したイベントにも参加し、積極的に地域を盛り上げる。これからも、周囲への貢献、美味しい梨が世間に知られることを目標に走り続ける。
店舗詳細
店舗名称 | 和泉果樹園 |
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住所 | 新潟県新潟市南区大郷2465 |
営業時間 | 午前8時~午後19時 |