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上越市で、地域の声援を受けて復活した「越の国 いろり庵」。「高田公園の桜」をスモークチップにして使用した「燻製おかき」は、地元客を始め、観光客からも人気の商品だ。

越の国 いろり庵 商店街にある「囲炉裏庵」の看板が目印

満を持して復活した「越の国 いろり庵」

2017年、上越市高田地区の米菓文化を残していきたいという想いから、地域の支援を受けて開店した「越の国 いろり庵」。数年前に一度店を畳んでおり、地域住民が待ちに待った復活を遂げた。現在では、地元の人々を中心に、県内外から訪れる観光客の土産屋として愛されている。店舗のコンセプトは「せんべい、おかきのセレクトショップ」。30年以上の経験を持つ店主が、オリジナル商品と並べて、全国から取り寄せた選りすぐりの米菓を数多く販売している。

地域に根付いた商品開発

いろり庵の看板商品として店頭に並ぶのは、日本三大夜桜にも数えられる「高田公園の桜」の剪定チップを使用した「燻製おかき」。そして、10種類のスパイスが混ざったパウダーを、自分の好みで量を調節し、混ぜることができる「咖哩(カレー)おかき」だ。地域性を活かした米菓作りに取り組み、実現化した自慢の商品である。また、「上越市の米菓文化を受け継いでいくため、他にはないような特徴ある商品を作っていきたい」という思いから、県内外の人たちが、思わず手に取りたくなるような魅力ある商品作りに励んでいる。

桜を守る「さくら咲く」プロジェクト

看板商品の「燻製おかき」で使用するスモークチップは、上越市「高田公園の桜」の剪定屑をそのまま引き取り、自社で乾燥させたものだ。このことをきっかけに、いろり庵は上越市の景観を守るプロジェクト「さくら咲く」を発足。「燻製おかき」の売上の一部を上越市に寄付している。上越市の米菓文化や、景観を陰で支える「越の国 いろり庵」。今後も高田の町で、地域と寄り添いながら美味しい米菓を販売していく。

  • 越の国 いろり庵
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生産者紹介

店長:皆川容子
店長皆川容子

上越市高田地区に生まれた。共立女子大学を卒業後、地元でラジオのパーソナリティを務め、結婚を機に、1991年に米菓会社に入社。それ以来、継続して米菓に関わってきた。2017年にいろり庵が復活し、現在に至る。いろり庵の店舗では、新潟県の商品をはじめ、全国から選りすぐりの米菓を厳選して販売。せんべい、おかきのセレクトショップとして運営している。「観光客や地元の人たちと話せる距離なのが楽しい。美味しいと直接言ってもらうことが嬉しい」と語る。

店舗詳細

店舗名称 越の国 いろり庵
住所 新潟県上越市仲町3-1-9 多賀茶焙煎所内
営業時間 10:00~18:00
定休日 毎週水曜日、年末年始(12/31~1/2)