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300年以上の歴史を誇る綿織物「亀田縞」。かつて農家の過酷な作業を支えた丈夫さと、天日干しのようなやさしい風合いが魅力だ。暮らしに寄り添う心地良い商品を提案する。

亀田縞 「江戸の粋」を感じる、凛とした縞模様

伝統を守りながら、「現代の日常着」として提案

新潟市江南区に位置する亀田地区。かつて「亀田郷」と呼ばれたこの地は、江戸時代から綿織物の産地として栄えてきた。ここで生まれた「亀田縞」は、圧倒的な丈夫さと素朴な風合いを兼ね備えた、日本を代表する実用綿布の一つ。藍色をベースに、黒・茶・鼠色などを組み合わせた、「江戸の粋」を感じる縞模様が特徴だ。亀田繊維工業協同組合は、亀田縞の伝統を今に伝える2軒の機屋「立川織物」「中営機業」の活動を多方面からサポート。販売窓口のほか、全国のクリエイターとの交流や、広報紙「亀田の郷の縞だより」の発行など、亀田縞の魅力を広く発信する活動にも注力している。展開する製品は、400種以上の多彩な縞模様を活かした「現代の日常着」。動きやすさを追求したデザインと独自の機能性は、「家事や作業のストレスを軽減してくれる」と、高く評価されている。また、2025年には若い世代に向けた明るい色味のセカンドラインも始動。古き良き風合いを守りながら、今のライフスタイルに合った新しい亀田縞の形を提案している。

過酷な環境から生まれた、強くて美しい機能美

亀田縞は、江戸時代に「農民の作業着」として誕生した背景がある。亀田郷は、かつて「地図にない湖」と呼ばれるほど水はけが悪く、冷たい水に腰まで浸かりながら田植えや稲刈りをしていたという。そこで農民が、水や泥に強く、害虫からも身を守る丈夫な布を織ったのがはじまりだ。1696(元禄9)年には、農民の冬仕事として生産を開始。明治後期~大正時代にかけて最盛期を迎え、600軒を超える機屋が軒を連ねていた。戦後に一度途絶えてしまったが、半世紀を経て2005(平成17)年に復刻。亀田縞ならではの丈夫さと、素朴で温かみのある風合いはそのままに、現代の暮らしに馴染むしなやかさを追求した。最大の特徴は、経糸(もしくは緯糸)に「節糸(ふしいと)」を使用すること。糸の節によって生地に凹凸ができることで、通気性が良く快適な着心地を実現。使い込むほどに肌にやわらかく馴染んでいき、自分だけの一着に仕上がるのも魅力だ。代表商品の「2wayかっぽう着」は、着脱しやすい首元の工夫や、羽織りとしても使える機能性を備え、幅広い年代から人気を集めている。

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生産者紹介

亀田繊維工業協同組合 事務局長:立川博史
亀田繊維工業協同組合 事務局長立川博史

新潟市江南区出身。「亀田繊維工業協同組合」の事務局長として、亀田縞を次世代へつなぐ活動に力を注ぐ。現場で糸に触れ、布が生まれる瞬間に立ち会うからこそ、亀田縞が持つ「実用的な丈夫さ」と「肌に馴染む質感」を誰よりも実感している。「泥田で働く人々を支えた亀田縞を、現代の日常に寄り添う形で届けていきたい」と、力強く語る立川さん。伝統を大切に守りながら、現代の感性を取り入れた商品開発に取り組んでいる。

店舗詳細

店舗名称 亀田縞
住所 新潟県新潟市江南区曙町3-6-1