のざきファーム
新潟県加茂市 店舗カテゴリ：農家･農業法人信濃川のすぐそばで果樹栽培に取り組む農家。丁寧な剪定と摘果で育てた和梨や桃は、みずみずしさが抜群だ。果汁がジューシーで、リピーターの心を掴んで離さない。
肥沃な土壌で梨と桃を栽培 自然の恵みが生んだ梨と桃
加茂市は新潟県の中心部に位置する。市内に流れるのは、日本一の長さを誇る信濃川だ。川がもたらす肥沃な土壌が広がっているため、昔から果物の生産が盛んな地域としても知られている。のざきファームは、そんな果樹栽培に適した環境で、果物の栽培に取り組む農家。主力は梨と桃だ。信濃川の恩恵を受けて育った果実はみずみずしさが格別。リピーターからは、「ほかにはない美味しさ」と、毎年注文がくるという。また、加茂市はル・レクチェの名産地でもある。ル・レクチェは、芳醇な香りと濃厚な甘さが魅力の新潟を代表する西洋梨。もちろんのざきファームでも生産している。収穫後、徹底した温度管理のもと、40日ほど追熟。果肉が緻密で、とろけるような食感がたまらない。
一玉を大きく。量より質を追求する
果樹栽培における大事な工程の一つに、剪定がある。「梨も桃も一玉一玉大きく育てることにこだわっています。だから新梢管理が大事なんですよ」と、代表の野﨑陽大さん。収量よりも質を追い求めているという。新しく生えてくる枝を適度に切り落とすことで、ほかの枝を太くしているのだ。さらに、果実が実ってからの摘果も欠かさない。実を間引くことで、残ったものに栄養が集中する。加えて、化学肥料ではなく、すべて有機質肥料を活用。結果的に、食べごたえのある大ぶりで、甘みをしっかり蓄えた実に育つのだ。野﨑さんは、「新梢管理も摘果も手間のかかる作業なんです。でも、お客さんの『美味しい』を聞きたいから頑張りますよ」と、笑った。
細やかな水管理で米を栽培
のざきファームはもともと米農家として始まった。現在も果樹栽培をしながら、従来品種のコシヒカリの栽培にも精を出している。信濃川のミネラル豊富な水をたっぷり活かして育てる米は、もっちり食感で、噛むほどに増す甘みが絶品だ。とはいえ、野﨑さんは、「いくら良い水でも管理が行き届いていないとだめです」とも語る。どうやら、田んぼに水を張るだけではなく、こまめに抜くこともポイントだとか。土壌をあえて乾かすことで、根が強くなろうとして深くまで伸びるという。栄養豊富な水を細やかに管理するからこそ、大粒で美味しい米に育つのだ。
生産者紹介
代表野﨑陽大
加茂市にて、米と果物の農家の長男として生まれる。運送業・接客業・飲食業・工場・建設業などを経て、26歳の時に就農。「その経験は農業に対する考え方にもすごく活きています。いざ就農すると、農業の難しさを痛感しました。ベテランの生産者と比べると、技術と経験はまだまだ足りませんが、消費者の皆さんに美味しい果物を届けたい気持ちはだれにも負けません」と、語る。現在は、夫婦で米、和梨、ル・レクチェ、桃の栽培に取り組んでいる。「加茂は果物栽培が盛んな地域として知られていますが、近年は高齢化で農家離れが進んでいます。仲間と力を合わせて、なんとか地域の農業を盛り上げていきたいですね」と、明るく語った。
店舗詳細
| 店舗名称 | のざきファーム |
|---|---|
| 住所 | 新潟県加茂市加茂新田3892 |
