株式会社 小嶋屋総本店
新潟県十日町市 店舗カテゴリ:飲食店創業大正11年。今では新潟を代表する名物となった「へぎそば」。布乃利(フノリ)つなぎを考案した老舗蕎麦店。5回の皇室献上を賜ったという名店です。
歴史ある老舗。へぎそばとは
新潟を代表する蕎麦の名店、小嶋屋総本店。その歴史は長く、創業大正11年、初代店主である小林重太郎さんが農業の傍ら中魚沼郡川西町木島町で日本蕎麦専門店として小嶋屋を開業したのが始まり。小嶋屋総本店は「へぎそば」を考案した老舗で、現在では新潟県内に直営8店舗を構える。
小嶋屋総本店の開業は、大正11年。そばのつなぎに使う小麦の栽培が行われていなかった魚沼地方で、小嶋屋総本店の初代・小林重太郎さんは、魚沼地方で古くから織物に使われていたフノリという海藻に着目し、これでどうにかそばが作れないだろうか、と考えた。そして、試行錯誤を重ね完成したのが今では新潟を代表する名物となった「へぎそば」である。滑らかなのど越しと歯応え、そして1口ずつ食べやすく織の目に模した盛りつけが特徴で、「へぎ」と呼ばれる剥ぎ板で作られた器にのせて出されることから、「へぎそば」と呼ばれるようになった。
5回の皇室献上
小嶋屋総本店では、これまで5回もの皇室献上を賜っている。皇室献上といえばまさに伝統ある名店にしか頂けない大変名誉なこと。時は昭和23年。秩父宮妃殿下が新潟市で開催されたインターカレッジにお見えになった時のこと、その時に差し上げた茹でたてのそばを妃殿下がたいそうお気に召され、「お礼が言いたいから」と、初代小林重太郎さんをお部屋に呼ばれたほどだとか。根っからの職人気質だった小林重太郎さんはその際に着ていく背広がなく、慌てて県のお偉方に借りたというエピソードが残っている。
進化する老舗
創業の大正11年から数え、約100年が経つ小嶋屋総本店。昔の味を守る「老舗」であると同時に日々新しいことに取り組み進化し続けている。先代からの秘伝の製法を守りながらも、時代の変遷とともに、少しずつ変化を加えているのだという。それは伝統を破るということではなく、如何にお客様に喜んでいただけるのかを考えてのこと。そしてこの度、長年のそば作りで培った経験から理想の製法に近づけるために10年構想で描いていた製麺工場「へぎそば工房」が完成。既に限界近くに達していた生産能力を増やすことができた。これを期により良い商品を全国へ発信していく。
生産者紹介
三代目店主小林重則
小嶋屋総本店 三代目店主の小林重則さん。長い長い歴史を持つ小嶋屋総本店を引き継いだ現店主である。
小嶋屋総本店初代店主である小林重太郎さん、二代目の小林申一さんが築き上げた伝統を守りつつも時代の変遷とともに少しずつ変化を加え進化させている。昔の味を守るというイメージは半分正解で半分違うという小林重則さん。伝統を破るということではなく「如何にこだわるか」「如何にお客様に満足して頂けるのか」を常に考え、時には大鉈を振るうような革新・進化をして現在に至る。近年では卸売や通信販売などの注文が増え、小嶋屋総本店のへぎそばは新潟を代表する名物として、全国的な人気を得ている。
店舗詳細
店舗名称 | 株式会社 小嶋屋総本店 |
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住所 | 新潟県十日町市中屋敷758-1 |
営業時間 | AM11:00~PM8:00 |
定休日 | 1月1日、年に数回の研修の為、早閉する場合がございます。 |
その他 | ■小嶋屋総本店 直営店 ・総本店(十日町市中屋敷) TEL:025-768-3311 ・亀田インター店(新潟市中央区) TEL:025-250-5700 ・小針店(新潟市西区) TEL:025-233-0033 ・松崎店(新潟市東区) TEL:025-272-8838 ・県央店(燕市井土巻) TEL:0256-66-3003 ・長岡喜多町店(長岡市) TEL:0258-25-9338 ・一翔 女池店(新潟市中央区) TEL:025-282-1015 ・新津店(新潟市秋葉区) TEL:0250-21-7007 |