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1905(明治38)年創業の老舗金物店。国内の良質な料理道具を取り揃える。2020年から自社ブランドのフライパン炊飯ご飯「おにぎり弁当」シリーズを展開している。

セキカワカナモノ 新発田市の商店街に構える店舗

明治創業、料理道具専門の金物店

関川産業は、新発田市で住宅リフォームや水道工事などを幅広い事業を手掛ける会社。1905(明治38)年に建築金物や家庭用金物を扱う「関川銅鉄商店」として開業し、現在も新発田市の中心部で金物店「セキカワカナモノ」を営んでいる。調理器具に特化した店内には、燕・三条両市で作られた包丁や鍋をはじめ、国産の良質な家庭用の調理道具がところ狭しと並んでいる。品揃えが豊富なことから、同店は「嫁入り道具を買うならセキカワで」と言われるほど、市民から信頼も厚い。また店内にはキッチンスペースがあり、料理教室やセミナーが開かれ、地域住民が交流する場を創出している。

「しあわせな暮らし」のため、自社商品に挑戦

「しあわせな暮らしに奉仕する」を理念として掲げる関川産業。金物の卸売事業に始まり、ガラスやサッシの卸販売、水道工事事業など、人々の生活スタイルや時代の変化に合わせて事業内容を拡大してきた。2020年には、同年夏に開催予定だった東京五輪の訪日客をターゲットにした土産品を売り出そうと、食品加工事業に着手。グループ会社で栽培した新発田産のコシヒカリを使い、フライパンで炊けるパックご飯「おにぎり弁当」を開発した。新型コロナウイルス禍で増加したアウトドアユーザーに注目し、2021年にはパッケージをリニューアルした「Happy Camp」シリーズもラインナップに加わった。「おにぎり弁当」シリーズの商品は、地域の特産品を支援する「バイヤーズルーム2021」で審査員特別賞を受賞。地域や人々の「しあわせな暮らし」のために、自社商品のさらなる知名度アップ、販路拡大を目指している。

  • セキカワカナモノ
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生産者紹介

5代目:関川良平
5代目関川良平

新発田市出身。大学卒業後に地方銀行で勤務し、2005年に関川産業に入社。2009年に5代目社長に就任した。経営理念である「しあわせな暮らしに奉仕する」の実現のため、自社のサービスや技術力向上に努めている。2020年、キッチン用品専門店としての強みを生かそうと「フライパン炊飯」向けの炊き込みご飯を開発。家族や友人と、どこでも温かく炊きたてのご飯が食べられると好評だ。同年に発生した新型コロナウイルス禍。制限がある生活のなかでも、「自社の商品を通して、何気ない日常に『行楽シーン』を感じてほしい」と語る。このアウトドア体験が、いざという時にも役立つと、「三ツ星クラスの災害食★★★」に認定された。そんな関川さんの目標は「料理や食を通じて、世界中に笑顔あふれる時間を届けること」。新潟のおいしいお米と料理道具、調理方法の提案を通じて、「楽しい時間を届けるお手伝いがしたい」と笑顔で話した。

店舗詳細

店舗名称 セキカワカナモノ
住所 新潟県新発田市大手町1-1-1