佐渡アグリカルチャーシップ
新潟県佐渡市 店舗ジャンル:農家・農業法人野生のトキが空を舞う佐渡島で、佐渡市認証米「朱鷺と暮らす郷」を生産する農業法人。米のほか、ポップコーン用とうもろこしや切り花など、多彩な品目を栽培する。
山と海に囲まれた佐渡島の農業法人
佐渡市新穂大野地区(大野郷)は、小佐渡山地の麓に位置するエリア。山からの雪解け水が流れる大野川が大地を潤し、食味の良いお米が育つと言われている。佐渡アグリカルチャーシップは、そんな同地区で誕生した農業法人。1968(昭和43)年に地域の米農家が手を取り合い、「大野機械利用組合」を結成したのが原点だ。佐渡産コシヒカリの栽培を行いながら、高齢化で手放すことになった田んぼを引き取り、地域の農業を守ってきた。1992(平成4)年に法人化したタイミングで、さまざまな品目の栽培にチャレンジ。現在は、コシヒカリ・ポップコーン用とうもろこし・りんどう・ストックなどの栽培のほか、自家栽培のとうもろこしを使ったポップコーンの製造も行う。
佐渡市認証米「朱鷺と暮らす郷」
佐渡島は、日本で最後の野生のトキが生息していた場所。絶滅の危機に陥った野生のトキの保護・人工繁殖に取り組み、2008年に放鳥して野生復帰を成功させた。「佐渡のシンボル」となったトキと共生していくため、生きものにやさしい「環境保全型農業」にも着目。そこで生まれたのが、佐渡市の認証米「朱鷺と暮らす郷」だ。これは、農薬や化学肥料を慣行の5割以下に抑えて栽培するなど、「生きものを育む農法」を取り入れて栽培した認証米。佐渡アグリカルチャーシップで栽培しているコシヒカリも、佐渡市の認証を受けている。「田んぼから見える小佐渡山地は、野生のトキが最後に保護された場所と言われています。昔は当たり前だった田んぼにトキが訪れる光景を、これからも守っていきたいです」と、代表・本間琢巳さんは力強く語る。「生きものを育む農法」の中で特に力を入れているのが、「江(え)」の設置。田んぼの脇に水を溜めておく溝を作ることで、トキの餌となる魚や昆虫の棲み処になるそう。生きものの棲み処と緑豊かな景観を守るため、田んぼのあぜにも除草剤を使用しないという。こうした佐渡の自然の中で生きものと共生して育てたコシヒカリは、炊き上がりの美しさと食味の良さが評判だ。
生産者紹介

代表本間琢巳
佐渡市出身。高校卒業後、上京して調理師の専門学校に進学。卒業後は都内の飲食店に就職。父の他界を機にUターンし、「佐渡アグリカルチャーシップ」に入社する。「自然を相手にする農業は大変なこともたくさんありますが、汗をかきながら丹精込めて育てた農産物を収穫したときの喜びは格別です。自分たちで育てた農産物がお客様に喜んでもらえた時は、やりがいを感じますね」と、本間さん。高齢化で手放された地域の農地を守りながら、明るく楽しい農業を次世代に引き継げるよう日々奮闘している。
店舗詳細
| 店舗名称 | 佐渡アグリカルチャーシップ |
|---|---|
| 住所 | 新潟県佐渡市新穂大野1791-3 |














































