こまがた農園
新潟県南魚沼市 店舗ジャンル:農家・農業法人南魚沼市にて、江戸時代から240年以上続く米農家。昼夜の寒暖差で香りと甘みを最大限に引き出したコシヒカリは、その品質が評価され数々のコンテストで最高賞に輝いている。
寒暖差を活かし、自家製肥料で育てる米作り
南魚沼市の大和町は、駒ヶ岳、八海山、中ノ岳の越後三山に囲まれた盆地に位置する。夏場の日中は30℃後半まで気温が上がり、夜間は20℃以下まで冷えこむのが特徴だ。日中に光合成した作物はデンプンを蓄える。その状態で気温が下がると、デンプンは消費されずに実の中に閉じ込められるのだ。この地域では、そんな気候を活かして甘みの強い米を生産する農家が多い。240年以上続くこまがた農園もその一つで、上質なコシヒカリを栽培している。また、土作りにもこだわりがあるという。使用するのは、自家製のぼかし肥料。ぼかし肥料とは、有機質の原料を微生物により分解、発酵させて作る肥料のこと。自社で精米した際に出る米ぬかを主体に、魚かすや海藻などをブレンド。空気に触れないよう樽に入れて密閉し、1年間熟成させて作る。10代目の駒形宏伸さんは、「長く寝かせるほど質が良くなるんですよ」と、語る。田んぼにたっぷりと施肥することで、生成された栄養を根っこが吸収し、立派な作物に育つのだ。そんな同農園の米は、「香りが芳醇」「甘みが強い」と大好評。国内最大級の米の品評会や国際大会などで、数々の賞を受賞している。
高い糖度とシャリ感が絶品、八色産スイカ
南魚沼市の越後三山に囲まれた盆地は「八色原(やいろはら)」と呼ばれている。八色原といえば、スイカの産地だ。特徴は、高い糖度と独特のシャリ感。宝石のように輝く姿は、南魚沼市の夏の風物詩である。こまがた農園もまた八色産のスイカを生産する農家。10代目の駒形さんは、「お米と同じで、スイカも寒暖差によって甘みを蓄えます」と語る。加えて、八海山からもたらされるミネラル豊富な雪解け水をたっぷり吸収。みずみずしくジューシーな果汁が絶品だ。
日本一に輝いたスイカ「金色羅皇」
こまがた農園は、一般的な赤いスイカのほかにも希少な品種も栽培している。それが、果肉が黄色い「金色羅皇(こんじきらおう)」。最大の特徴は、突き抜ける甘み。一般的な赤いスイカは12度ほどだが、金色羅皇は15度を優に超えるという。しかし、駒形さんが手掛けるスイカは、さらにその上を行く。「甘さを競う金色羅皇グランプリという大会に出場したんですが、私のスイカが糖度20.6だったんですよ」と、駒形さん。なんと、20度超えの衝撃の記録を叩き出したのだ。その結果、見事、優勝を果たしたという。肥沃な大地で、自家製のぼかし肥料を施肥して育てる、自慢の一品。「こまたがた農園さんのスイカは一度食べたら忘れられない」と、絶賛されている。
生産者紹介
10代目駒形宏伸
南魚沼市にて米農家に生まれるが、もともと農家を継ぐつもりはなかったという。「親父がジャージ着て泥だらけになっている姿を見て育ちました。近所のお父さんがスーツ着て出勤しているのを見ると、いいなぁって思ってたんです」と振り返る。「でも生活のためには働かないといけなくて。仕方なく手伝い始めたのが農業の始まりですね」と、駒形さん。アルバイトとして、24歳の頃に就農。以来、家族と従業員で米とスイカの栽培に励んでいる。「今は純粋に農業を楽しんでいます。ふと腰を上げた時に越後三山を眺めながらそよ風に吹かれると、頑張ろうって思いますね」と笑顔を見せた。そんな駒形さんの趣味はDJ。Creepy NutsのDJ松永さんの師匠で、世界最大のDJ大会で2度の優勝を果たした異色の経歴がある。「DJの次は米で一番になりたい」という思いで、米の大会に出場。2020年の「お米日本一コンテストinしずおか」で最高金賞、2021、2022年に出場した地元の「南魚沼食味コンテスト」では、トップ5に残り優秀賞を2年連続受賞、日本最大規模のお米のコンテスト「米・食味分析鑑定コンクール」において5140検体中9位通過で特別優秀賞を獲得する快挙を成し遂げた。そんな功績もあって、全国のミシュラン一つ星〜三つ星を獲得している数多くのレストランで、こまがた農園の米が採用されている。
店舗詳細
| 店舗名称 | こまがた農園 |
|---|---|
| 住所 | 新潟県南魚沼市大桑原771-1 |













































