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自然に溢れた中山間地域にて農業を営む、小千谷市の米農家。「生き物に優しい米作り」をモットーに掲げ、農薬・化学肥料をできるだけ抑えて魚沼産コシヒカリを育てている。

藤右衛門 塚田農園 ミネラル豊富な雪解け水に恵まれた土壌

地の利を活かして育まれる、甘みの強い米

小千谷市の塚田農園は、250年以上前から「藤右衛門」の屋号で農業を営む米農家。コシヒカリやこしいぶき、こがねもちを栽培している。中でもコシヒカリは、最高級のブランド米としても名高い魚沼産で、「もっちりとした食感」と「噛むほどに増す甘み」が好評だ。そんな同農園の水田が位置するのは、中心市街地から十日町方面に車で20分ほど走った中山間地域。作物の生育にふさわしい豊かな自然に溢れた環境である。特筆すべき点は、「河岸段丘地形」が見られること。河川の流路に沿って階段状に発達した地形のことで、傾斜地がちょうど朝日を浴びる東側に向いているそうだ。その地形がもたらす現象の一つとして、「昼夜の寒暖差」が挙げられる。朝日が早く昇り、西日が早く沈むことで寒暖差が大きくなるという。これこそが、米が美味しくなる秘密。日中に光合成した稲はデンプンを多く蓄える。その状態で気温がグンと下がると、稲の代謝が抑えられるため、デンプンは消費されずに米粒の中に閉じ込められるのだ。加えて、田植えの時期をあえて遅くしていることも大きなポイント。一般的な田植えよりも1ヶ月ほど遅らせることで、寒暖差の激しい8月下旬に登熟期を迎える。そのため、なおさら米の甘みが強くなるそうだ。

自然の生き物に優しい米作り

塚田農園が掲げているモットーは、「生き物に優しい米作り」。代表の塚田さんは、「田植えをしていると、よくカエルを見かけます。じつは稲の成長において大切な存在なんです」と語る。なぜなら、水田に棲みつくカエルは、稲に発生する害虫を食べてくれるからだ。それらの生き物を守るためにも、塚田さんは化学肥料の使用量を地域慣行の半分以下に抑制。殺虫剤はネオニコチノイド系はもちろんのこと他の薬剤も一切使わず、コシヒカリの水田にいたっては、農薬を2割以下に抑えている。まさに「自然の生態系」を活かしており、人間のからだにも優しい米を作っていることになる。ちなみに、他にもホタルやドジョウの姿を見ることができるそうだ。どちらも、きれいな水がある場所にしか生息できない生き物。それだけ、自然に恵まれた環境が保たれている証拠なのかもしれない。

前職の経験を活かした「空調管理」

塚田農園の代表の塚田さんは、就農する前、空調設備の取り付けから修理までを請け負う会社に勤めていた。塚田さん曰く、前職の経験が農業にも活かされているという。いったい、どういうことだろうか。話を聞くと、「収穫した米を倉庫に保管する際、理想の環境作りができている」と教えてくれた。どうやら、倉庫内の空調環境が米の品質を大きく左右するらしい。そのため、温度約15℃、湿度約75%といった米の保管に最適な環境を常に保っている。同様に、精米所の環境に至ってもこだわりを見せる。「適温を保たないと、米にも精米機内にも結露が生じ、米の流れが悪くなる」と塚田さん。カビの原因や品質の劣化にも繋がるそうだ。その日の気温や湿度に合わせて、徹底した空調管理が行われているからこそ、高品質な米を出荷することができている。

  • 藤右衛門 塚田農園
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生産者紹介

代表:塚田 勇
代表塚田 勇

小千谷市にて米農家の次男として生まれる。地元の高校を卒業後、自動車の整備工場に就職。2004年に就農する。前職の経験を活かして、自ら修理した田植え機やコンバインで稲作に取り組む。近年は農業を取り巻く環境問題にも危機感を感じており、農薬がもたらすリスクを日々研究。「米農家だからといって稲作だけを見ていてはだめ。林業や漁業など多方面で環境保全を考えていかないと、後世の若い農家を苦しめることになる」と真剣な眼差しを見せた。

店舗詳細

店舗名称 藤右衛門 塚田農園
住所 新潟県小千谷市真人町乙618