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三共化研はメッキ加工を主に手掛ける町工場。洋食器加工の町「燕市」において、仕上げや防腐食を手掛け、長く安心して使える高品質な商品づくりを下支えしている。

三共化研 大きな鉄骨から小物まで幅広い製品をメッキ加工できる

メッキ加工の高い技術を持つ町工場

三共化研は、日本屈指のものづくりの町「燕市」にある金属メッキ加工の会社だ。小さな工場ならではの機動力を活かした「小ロット加工」が強みで、なんと1個からの加工依頼も請け負っているという。燕市は、洋食器生産を中心とするステンレス加工を主とする町。近年は、試作品や高品質少量製造の商品づくりにも力を注いでいる。小ロット製造に対応できる三共化研は、多くの地元企業から厚い信頼を集めているのだ。そんな三共化研が創業したのは、1986年設立のこと。当初は、小物のメッキ加工を手掛けていたが、現在は大型の建築金物のメッキ加工も手掛けるまでに成長した。メッキ加工・処理の方法は、ニッケルメッキ、酸洗処理など。さらに1991年からは、アルミ素材に施すアルマイト加工を開始。他にも、金メッキ加工を行っており、実に多彩な方法で加工を請け負うことができる。

ものづくりの町の技術の粋を集めた「玉盃」

さまざまなメッキ加工を手掛ける三共化研には、ひと際目を引く商品がある。それが、「鎚起銅器玉盃」だ。日本酒を注ぐと中心に「玉(ぎょく)」が浮かぶように設計された盃で、金色に輝く器と相まって非常に美しい。さらに、燕市の伝統工芸品「鎚起銅器」であることも特徴の一つ。鎚起銅器とは、1枚の銅板を打ち起こすことで形作る製品のことで、職人が一つ一つ手作りしている。また、鎚起銅器玉盃はメッキ加工・研磨も1点ずつ手作業で丁寧に行っている。そのため、世界に一つとして同じものはない逸品に仕上がっている。考案者の会長・小林進さんは大の酒好きで、「世界中の酒好きを驚かす酒器」を作りたいと思い、仲間と協力してこの玉盃の製造を始めたという。鎚器銅器は市川氏、研磨は小林研業(株)、金メッキ加工は三共化研が担当。まさに、ものづくりの町「燕市」の高い技術力を結集させて作り上げた商品となっており、百貨店などでも大きな注目を集めている。

  • 三共化研
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生産者紹介

代表:片岡 悟
代表片岡 悟

燕市出身。金属加工業界で経験を積み、2000年、会長の長女との結婚を機に三共化研に就職。入社当時について、「毎日失敗ばかりでした。それでも当社をご利用してくださるお客様には感謝しかありません」と、振り返る。そんな片岡さんは、チャレンジ精神が旺盛。もともと同社はカラーアルマイトを行なっていなかったが、ユーザーの要望を受けてカラーアルマイトの表面処理に取り組むようになった。2024年に製品化した「玉雫」と「霧水」は、その努力の賜物だ。「試行錯誤の繰り返しですが、新しいことに挑戦するのは楽しい。お客様に手に取ってもらえる日を夢見て頑張ります」と、笑顔を見せた。

店舗詳細

店舗名称 三共化研
住所 新潟県燕市柳山1294-2