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加茂市にて、桃と梨の栽培に取り組む農家。信濃川の恩恵を受けながら育てる、みずみずしくてジューシーなル・レクチェは、芳醇な香りと濃厚な甘みが人気を集めている。

いりえくだもの園 「いりえさんの果物は格別!」と大人気

何代にもわたって果物栽培に取り組む農家

加茂市の「いりえくだもの園」は、300年以上続く果物農家。日本の大河・信濃川のすぐそばに果樹園を持ち、清らかな水を活かして桃と梨を育てている。どちらも、みずみずしくジューシーで、「また食べたい」「今まで食べたものより美味しい!」と大好評。梨の中でも特に人気があるのは、ル・レクチェだ。新潟県の特産品で、「洋梨の貴婦人」とも呼ばれている。とても繊細で栽培環境を選ぶため、他県ではなかなか生産されていない貴重な品種。とろけるような食感と、芳醇な香り、濃厚な甘みが美味しい。代表の入江誠さんは、やりがいについて、「ありがたいことに県外からの注文もあります。『贈り物でもらって、美味しかったから注文しました』って言ってくださる方もいて、嬉しいですね」と語る。

徹底した枝葉の管理

代表の入江さんは、「梨や桃を美味しく育てる工夫はいろいろありますが、中でも枝葉の管理は大事ですね。地味な作業ですが」と笑う。果物は、葉っぱが光合成をして、ブドウ糖を生成する。それらを果実に送ることで、糖度が高まるのだ。ところが、枝葉が重なり合っていると、太陽の光を遮ってしまい、隠れた葉っぱは光合成が出来なくなる。そのため、こまめに枝や葉っぱを間引かなければならない。毎日果樹を観察して太陽の光を浴びさせることが、甘くて美味しい果実を実らせる秘訣なのだ。

自然環境と体に配慮した栽培

いりえくだもの園の入江さんは、「せっかく作るなら、自然環境と体に優しい果物にしたいんですよ」と語る。そこで、農薬・化学肥料の使用量をなるべく抑制しているという。その代わりに使用しているのが、有機質のもの。たとえば、魚かすを主成分とした有機肥料だ。土壌に混ぜ込むと、微生物が活性化。その微生物が肥料を分解し、肥沃な土質に変えてくれる。果樹が、信濃川からもたらされる水と、大地の栄養分をたっぷり吸収することで、甘くてジューシーな果実を実らせるのだ。

  • いりえくだもの園
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生産者紹介

代表:入江 誠
代表入江 誠

加茂市にて、果物農家に生まれる。もともと農業には興味がなく、高校卒業後は、サラリーマンをしていた。7年ほど勤めた頃、自分の生き方を見つめ直し、新しいことに挑戦したくなったという。「『そうだ、農業やってみっかなぁ』って急に思いついたんです。親には反対されましたけど」と苦笑いしながら振り返る。思い切って会社を退職し、23歳で就農した。代々受け継いだ果樹園で、桃と梨の栽培に取り組んでいる。「なんだかんだ20年以上農家を続けられていますね。やり始めたら、楽しいこともあるんです。おかげさまでル・レクチェも好評ですし。食べてくれるお客さんがいる限り、頑張りますよ」と高らかに笑った。

店舗詳細

店舗名称 いりえくだもの園
住所 新潟県加茂市加茂新田2166